「いい音」がピンチです。「絶滅危惧種」です。

「着うた」の思い切り圧縮された音に慣れてしまった若者たち、iTunesの圧縮音源を「いい音だー」と喜んでいる人たちが、どんどん増えています。

先日家電量販店に行ったら単体のCDプレーヤが1機種しかありませんでした。
我が息子は、ケータイのスピーカーでヒップホップを聴いて、ノッています。

田舎の一軒家でもない限りステレオで大きな音なんか鳴らせない、という日本の住宅事情もあるでしょう。楽しいことが多すぎて、音楽はそのほんの一部、お金をかけるもんじゃない、というのが現代の風潮でもあるでしょう。

小生は若い頃、某音楽プロデューサーの家で、凄いステレオで、「いい音爆音」体験をしました。何を聴いたかは忘れたけど、ベースの空気をビンビン震わせるような生々しい音の感触を、今でも忘れられません。アナログのLPでしたけど、レコードには実はこんな音が入ってたんだー、なんて改めて感心しました。

それから少しはオーディオにお金と気を使うようになって。
スピーカー・ケーブルを少しいいものに替えるだけで音ががぜん瑞々しくなるのに驚きました。

「いい音」はとても気持ちのいいものです。
きっと心にも身体にもいいと思います。幸せになります。
そして音楽がほんとうに好きになります。
いい音楽も「いい音」で聴かなければ、その魅力を半分しか味わっていないのです。

「いい音」を知らない人が増えれば、必ず音楽文化は衰退します。
バウンディはCDの他に音楽配信事業で圧縮音源もいっぱい売っている会社ですが、
できればCDやアナログを「いい音」でたくさん聴いてもらって、
音楽のほんとうの魅力を感じてもらって、
そんな中から「いい音」を創れる人がたくさん出てきて、
音楽シーンが豊かに盛り上がっていきますように、
と小生は願っています。

そのためには「いい音爆音」の気持ちよさを体験してもらう機会を、
少しずつでも、まずは作っていきたい、
そんな気持ちでこのイベントを始めました。

とは言えともかく、いい音楽とうまいお酒で気分よくなってもらえば、それでよし。
気軽に足を運んでください。

バウンディ 福岡智彦

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